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玉東町・宇都宮神社が創建1300年目の例大祭 記念木葉猿お披露目

宇都宮神社の境内で「創建1300年記念木葉猿」と宮司の田尻さん、木葉猿を作った川俣さん

宇都宮神社の境内で「創建1300年記念木葉猿」と宮司の田尻さん、木葉猿を作った川俣さん

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 玉東町の宇都宮神社(玉東町木葉)で11月19日、創建から1300年目の秋の例大祭が開催され、「創建1300年記念木葉猿(このはざる)」がお披露目された。

記念木葉猿の大サイズ_宇都宮神社が創建1300年目の例大祭 記念木葉猿お披露目

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 木葉猿は、流行病や厄災の度に無病息災や災難よけ、子孫繁栄の縁起物として長く愛されてきた郷土玩具。発祥は奈良時代の723年、春日大明神(現・宇都宮神社)創建の神事での出来事。祭器を作るために用意した木葉山の赤土から余った土を投げたところ、土が猿に変化して飛び去ったという。以来、村民の生活が好転すると「猿は魔が去る」との言い伝えが広まり、素焼きの猿を作って供えるようになった。

 木葉猿独特の「手びねり」と「燻(いぶ)し」という伝統の工程に加え、創建1300年を記念する木葉猿には独自の工程を加えた。全体は彩色がない最古の木葉猿にならった無彩色を基本とし、背中に神社の紋と刻印が入る。国産み神話に倣い、古式の衣装に身を包んだ男女2体の木葉猿が御幣(ごへい)を持って魔をはらう姿を表す。

 木葉猿を作った「木の葉猿窯元」の川俣早絵さんは「全体の形や燻し具合はもちろん、神社の紋や御幣など細部にこだわって作った。記念の木葉猿を楽しんでもらえれば」と話す。

 11時に始まった例大祭の神事の後、宮司のあいさつの中で記念する木葉猿が紹介された。宮司の田尻誠一さんは「神社の歴史の節目に当たる今日、神事のお役目を頂いた。これからも多くの方の心のよりどころでありたい。優しい表情の木葉猿を、記念する形で紹介できてうれしい」と話す。

 記念の木葉猿は予約制で頒布する。初穂料は、大サイズ・1セット(2体対)=1万6,000円。小サイズ・1セット(2体対)=8,000円。1月3日まで受け付ける。

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