「ペットボトルピザで手作りピザを味わおう」が11月25日、飽田公民館(熊本市南区会富町)で開催された。主催は飽田東小学校家庭教育学級。
「楽しく防災を学ぶ」をテーマに、災害が起きた時を想定した体験型の講座。人とのつながりや協力することで生まれる一体感、互いを思いやることのできる仲間と出会える時間を、子どもたちに体験してもらうのが狙い。同小に通う児童とその家族、計31人が参加した。
防災に関する講演やワークショップなどを行っているNPO法人「ソナエトコ」から徳山理恵さんを講師に招いた。ペットボトル内に材料を入れた後、振ったり温めたりすることでピザ生地を発酵させる。発酵した生地に参加者が持ち寄った野菜やソーセージ、チーズなどをトッピング。一斗缶を加工して製作したピザ窯で生地を焼いてピザの完成。ライフラインが止まった災害時でも、電気、ガスを使わず食事を提供することを子どもたちにが考えてもらいながら行った。
親子で参加した飽田東小学校3年の瀧口ななかさんは「初めてピザ作りを体験した。少し大変な工程はあったけど、意外にも手軽にできることが分かってびっくり。何よりおいしいピザができてうれしかった。家でもやってみたい」と話していた。母親の伸枝さんは「普段子どもと一緒に料理をする時間が取れないので、とても貴重な時間になったし、大事なことだと改めて感じた。災害時を想定し、備えの大事さなど考え直すきっかけにもなった。普段からでもできることを子どもと一緒に考えたい」と話す。