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熊本・健軍に生ドーナツ専門店「菓子屋ハナタバ」 食材を使った被災地支援も

菓子屋Hanataba・店主の岩崎さん

菓子屋Hanataba・店主の岩崎さん

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 生ドーナツ専門店「菓子屋Hanataba(ハナタバ)」(熊本市東区健軍3)が熊本・健軍にオープンして、1月18日で3カ月がたった。

菓子屋Hanataba、商品と店舗

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 店主の岩崎友花さんは、専門学校を卒業後にパティシエとして5年ほど経験を積んだ。「小さい時からドーナツが好きで、食べ歩いているなかで『生ドーナツ』と出合った。熊本にはケーキ屋がたくさんあるが、生ドーナツ専門店がなく、自分で店を出そうと決めた」と振り返る。

 「パティシエが作る生ドーナツは何だろう」と模索し、クリームにこだわった。ホイップクリームは九州産の純生クリーム100%を使い、カスタードクリームも県産の材料でその都度作るという。「生ドーナツとクリームは抜群に相性がいい。クリームの味わいとコクを生かすために、ドーナツ生地は甘さ控えめにしている。生地に使う甘味をサトウキビ、蜂蜜、サツマイモといった天然由来のものにしているのも特徴」と岩崎さん。

 生ドーナツは常時10種類ほどを用意。定番商品はシュガー、きなこ(以上240円)、チョコレート(390円)、フレッシュクリーム、カスタード(以上360円)の5種類。季節限定で、フルーツを使ったフランボワーズ(490円)、リンゴとキャラメル(470円)などのほか、食事系ドーナツのハムエッグ(450円)も用意。「甘いものが苦手な人や、食事代わりに食べたいという人にも一緒に楽しんでもらえるようにした」という。

 今月発生した能登半島地震を受け、食材を使った被災地支援にも取り組む。「平成28年の熊本地震、そして自分の出身地である人吉の令和2年豪雨災害などで、被災地の大変さは痛いほど分かる。被災した農家は直接的な農園被災だけでなく、普段納品している菓子店や飲食店が休業することで、収穫した果物の行き場がなくなることでも大きな打撃を受ける。今回、行き場がなくなった果物を仕入れることができることになったので、被災地の果物を使った新商品を出す予定」と話す。

 岩崎さんは「オープンから連日売り切れるほど、多くの人に来店いただいている。おいしいと言ってもらえることが何よりもうれしい。夢は自社農園を持つこと。植物を育てるところから生ドーナツになるまでを体験できるような、食育ができる場を作りたい」と意気込む。

 営業時間は10時~13時、15時~18時の2部制(なくなり次第終了)。月曜・木曜定休。

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