「体験活動的家庭教育のススメ~ペットボトルピザづくりで遊ぼう~」が1月26日、花園公民館(熊本市西区花園5)で開催された。
「豊かな人生とよりよい社会を創造するために自ら考え主体的に行動できる人を育む」をテーマに1月20日~28日に開催された「Kumamoto Education Week(熊本エデュケーションウイーク)」の一環。保護者、家庭教育地域リーダー、地域で教育活動に取り組んでいる人材が、学校と連携・協働した教育活動を行う機会で、必要なことを「ペットボトルピザづくり」を体験しながら学ぶのが狙い。社会教育に関心がある15人が参加した。
島根県益田市教育委員会でさまざまな活動を行ってきた社会教育士の大畑伸幸さんと益田市で社会教育活動を手がける伊藤修二さんを講師に招いた。ペットボトル内に材料を入れた後、オリジナルのダンスで振ったり温めたりすることでピザ生地を発酵させる。発酵した生地にピザソースやチーズなどをトッピング。一斗缶を加工して製作したピザ窯で生地を焼いてピザの完成。「子どもたちにはいいね、大丈夫だよと言ってあげるのが大事。何でもさせてみて感覚で伝えてほしい。要所要所で集中させる要素を組み込むといい」とピザ作りをしながら、「何をこの体験から学んでほしいか」を伝えた。
参加したNPO法人「教育支援プロジェクト・マスターズ熊本」の瀬戸基子さんは「エデュケーションウイークの募集記事を見て楽しそうだなと思って参加した。なぜペットボトル?と思ったが、五感と全身の筋肉を使ったピザ作りはパワフルで、全ての工程がとても勉強になった。ダンスをマスターして、自分たちの活動に生かしたい」と話す。
大畑さんは「普段の生活の中では、子どもに手をかけすぎている場合が多い。子どもは楽しそうなところには放っておいても自分から行く。こっちから来なさい、やりなさいと言わず、自分たちでやってみたくなる環境を作るのが大切。ぜひ、さまざまな場で学んだことを実践してほしい」と期待を込める。