熊本市南区川尻で3月10日、「川尻蔵前通り祭」が開催される。昨年までは、川尻校区にある延寿寺、法宣寺、本立寺、常清寺、大慈善寺、正行寺、浄行寺、河尻神宮の各会場と地域で作る実行委員会が「川尻お寺deフェスタ」と題して実施していたが、今回は地域一丸となり新たなタイトルでイベントを行う。
当日は、寺宝「涅槃会(ねはんえ)」の公開、能登半島地震被災者・復興祈念法要など寺ならではの企画のほか、バルーンアートショー、アイドルグループ「アースエース熊本」などのステージイベント、寺フェス限定スイーツやクラフトビール、精進ピザ、雑貨が集まるフリーマーケット、UDe-スポーツ体験会も行う。そのほか、古地図を使った川尻散策デジタルスタンプラリー、熊本県住みます芸人「もっこすファイヤー」と一緒に川尻寺を巡る企画もある。
今回は地域連携の取り組みとして、瑞鷹酒造の新酒蔵出し市、1990(平成2)年に同町内にある「天明堂」「菓舗いしはら」「立山菓舗」「菓舗梅園」「菓舗かずさや」「岩本菓舗」の和菓子店6店が新しい銘菓を作ろうと集まったのが始まりで、和菓子とまちおこしを結びつけた活動を行う「開懐世利六菓匠」による実演販売会、河尻神宮の能楽殿でのコスプレイベントも実施する。
実行委員会代表の金井俊行(しゅんぎょう)さんは「今回は昨年以上に地域の連携が強まり、定番の企画から初めての企画まで、各会場特色のある内容を用意している。スタンプラリーも行うので、歩きながら川尻の魅力を感じてほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~17時。