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熊本・御船町に「テイクアウトカフェ・テン」 子育てしながら夢かなえ開店

takeout cafe ten店主の緒方さん

takeout cafe ten店主の緒方さん

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 「takeout cafe ten(テイクアウトカフェ・テン)」(御船町木倉)が御船町にオープンして、3月1日で1カ月がたった。

takeout cafe ten、商品と店舗

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 店主の緒方友里加さんは、夫と16歳、8歳、2歳の3人の子どもと暮らす主婦。昨年までカフェの店長として働いていた。現場のマネジメントや店長としての役割と、自分がやりたいことの狭間で葛藤があったという。家庭では、夫や両親の協力を得ながら仕事と子育てを両立してきたが、周囲の協力にありがたい気持ちと同時に「子どもに寂しい思いをさせているのでは」と思い悩むことも多かったという。

 「当時7歳だった次男に『寂しい思いをさせてごめんね』と言ったら、『ママは自分で決めたことをやってるんでしょ。だったらやりたいことを自分で決めなきゃ』と返ってきて驚いたと同時に、頑張る姿を子どもに見せたいと思った」と振り返る。

 家族の応援もあり、「子どもを優先しながら、やりたいことをやろう」と一念発起。営業日は、子どもを保育園に送ってから出勤して開店準備に取りかかる。「店に着いて、作業前にコーヒーを飲む時間がリラックスタイム」と言い、自分が心地よくいられる空間で働きたいとキッチン内のインテリアにもこだわった。「保育園が休みの日は店休日にして、営業時間も保育園が終わるまでには帰れるようにした。子育て中でも、自分のやりたいことと子どもとの時間の、どちらも大事にした働き方ができるようになった」と話す。

 看板商品のホットドッグ(550円~)は、熊本市のベーカリー「ロジパン」のコッペパンと、阿蘇のハム・ソーセージ工房「ひばり工房」の手作りソーセージを使う。「ロジパンのパンに合うソーセージを探し回った結果、ひばり工房のソーセージが一番合うと感じた」という。ホットドッグのほか、ドリンク類(300円~)や、クラムチャウダー(400円)、フライドポテト(300円)を用意する。

 緒方さんは「御船には中高生が気軽に立ち寄れる店があまりない。学校帰りに寄り道してもらえるような店にしていけたら」と話す。

 営業時間は10時30分~16時30分。日曜・月曜・祝日定休。

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