日本中央競馬会(JRA)が運営する「VIESTA(ヴィエスタ)熊本」が6月15日、熊本・新市街(熊本市中央区新市街)にオープンした。
馬券(勝馬投票券)の発売を伴わない新しい形で競馬の魅力を発信し、認知度を高めていこうと開設された同施設。九州初進出で、国内2施設目となる。店舗面積は約333平方メートル。予約不要の「フリーエリア」と要予約の「リザーブエリア」で構成する。
フリーエリアでは、名馬のぬいぐるみ「アイドルホース」を販売するほか、カプセルトイ販売機や、フォトスポットなどを設置。東京競馬場のコースや調教映像などVR体験も用意する。気軽に立ち寄ることができ、競馬の魅力を知ることができるエリアという。熊本県産馬として初のJRA重賞レースを制覇した「ヨカヨカ」が、優勝レースで実際に着用したゼッケンやメンコも展示する。
リザーブエリアには、無料の自由席と有料の指定席を用意。縦2.4メートル、横17メートルの大型ワイドスクリーンを設置し、レース中継やG1優勝馬紹介、牧場の映像等のさまざまなコンテンツを放映する。重低音で馬が走る蹄(ひずめ)の音などをリアルに体感できるという。
JRAプロモーション部の小野英岐さんは「競馬に興味のなかった20代や30代の若年層に、競馬の魅力を感じてもらいたい。競馬だけではなく、牧場でくつろぎながら過ごす馬の姿や、名馬のかわいいぬいぐるみなど用意しているので、来館が馬を好きになるきっかけになれば」と話す。
営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休(祝日または競馬開催日は営業し、翌水曜が休館)。