太陽光発電設備「そらべあ発電所」が7月17日、幼保連携型認定こども園・第二幼稚園(熊本市北区清水東町)に寄贈された。
再生エネルギーの普及啓発などを目的にNPO法人そらべあ基金(東京都港区)が実施する「そらべあスマイルプロジェクト」の一環。募集に応じた幼稚園、保育園、こども園に太陽光発電設備を寄贈してきた。同園は91園目で、ソニー損保が協賛。同社の協賛による寄贈は37園目となる。
当日は、寄贈式を開催。園児に太陽光発電施設のほか、記念品の絵本と紙芝居を贈った。
同プロジェクトに応募したきっかけについて、園児の環境教育に取り組んできたという伊藤大介園長は「2016(平成28)年の熊本地震」と振り返る。発生直後には、避難場所としての役割も担ったことから、環境への配慮とともに災害時のエネルギー確保にも強い関心を持つようになったという。応募資料には、園児が作った発表資料をそのまま添付し、子どもたちの思いを伝えた。「園児には、何事も『自分事』として捉えることができるようになってほしい」と話す。
伊藤園長は「いよいよ今月から電力の供給が始まる。園児が日々の発電量を調べることで、環境やエネルギーにより一層関心を持つようになってくれたら」と期待を込める。