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熊本・白川橋左岸緑地で「水防災体験」 流域治水アピールするプログラムも

浸水ドア体験に参加する子ども

浸水ドア体験に参加する子ども

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 白川流域住民を対象に、平常時から災害への備えを促し、危機意識の啓発を図るイベント「白川水防災体験」が10月27日、白川橋左岸緑地(熊本市中央区本山2・3)で開催された。主催は国土交通省熊本河川国道事務所・阿蘇砂防事務所、熊本県、熊本市で構成する水防災行事実行委員会。

当日の様子

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 同イベントは2005(平成17)年にスタート。今年は環境省の協力で、河川の周辺のみならず流域全体が対象の水害対策「流域治水」を意識した内容も取り入れたという。当日は、会場内に設けた29ブースやステージでの講演、救助訓練の実演などを目当てに家族連れなど約500人が訪れた。

 開会式の冒頭で、同国道事務所の福井貴規事務所長は「安全に留意しながら、さまざまな体験を通して水防災について考えるきっかけにしてもらえれば」とあいさつした。

 体験コーナーでは、浸水した状態でドアを開くためにどの程度の力が必要かを感じる体験、ARやVRを使った洪水疑似体験、救急法・救命手当体験、動力を生み出しシャボン玉を作る体験、河川などの現場で使われる建設機械に同乗する体験、Eボート避難体験などを行った。

 展示コーナーでは、地域の防災活動を紹介したほか、自衛隊の災害支援活動パネルや車両の展示などを行った。

 熊本市西消防署員による水難者救助訓練実演のほか、小島校区まちづくり委員会の協力の下、炊き出しも行った。

 親子で参加した小学2年生の鎌山湊人さんは「浸水ドア実験はドアが全然開かずびっくりした。クレーンを使ったお菓子釣り体験ではうまくお菓子を手に入れることができてよかったし楽しかった」と話す。

 ボランティアで浸水ドア体験ブースに参加した九州学院高校の武藤叶衣さん(1年)は「初めて参加したが、想像以上に大規模でびっくりした。子どもたちがさまざまなブースで楽しみながら防災を学べる姿が見られてよかった。来年もボランティアとして参加したい」と意欲を見せる。

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