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熊本・千原台高校で循環型社会を目指す「リユースプラットフォーム」発表

ゼミのメンバー

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 熊本市立千原台高校(熊本市西区島崎2)の生徒による「熊本市内企業のリユースプラットフォーム構築」発表会が6月26日、同校で開催された。

当日の様子

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 同校情報コースの3年生が取り組む課題研究の一環で、地域の企業を巻き込んだ循環型社会づくりを目指す取り組み。当日は「メルカリShops」ゼミのメンバー7人が登壇。実践を交えて成果を発表した。2026年度には同じ課題に臨む2年生64人が聴講した。

 同ゼミは2024年度、市役所や商店街、保育園などに「メルカリエコボックス」を設置。市民から集めたリユース品を「メルカリShops」で販売する実践に取り組んだ。2025年度にはさらに一歩踏み込み、市民だけでなく企業にも視野を広げた。「熊本市内の企業にも不用品はあるはず」と立てた仮説を基に呼びかけたところ8社が同ゼミに協力。同ゼミのメンバーは回収した品の販売準備を進め、発表会の最後に販売をスタートさせた。

 指導に当たった商業科講師の甲斐遥さんは「自ら課題を見つけ、考え、実行する経験は大きな成長につながる。問題にも直面しながらも、最後までやり遂げてくれた。2年生は来年のイメージを想像することができたのでは」と話す。

 講評に立った同校教頭の友枝富美さんは「関係企業や地域の支援に感謝する気持ちを忘れず、経済活性化にもつながるプロジェクトにしてほしい」と激励した。

 ゼミ代表の秦美月さんは「不用品の条件を明確にしなかったことで商品にできない物が出るなど反省点はあるが、循環型社会を意識するきっかけになった。仲間と意見を出し合いながら進められたことも貴重な経験」と振り返る。

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