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熊本・植木町のコーヒー店「カーメストコーヒーショップ」が2周年

店主の深迫祥子さん(右から2人目)と夫の祐一さん(中央)とスタッフ

店主の深迫祥子さん(右から2人目)と夫の祐一さん(中央)とスタッフ

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 熊本市植木町にコーヒー店「Calmest Coffee Shop(カーメストコーヒーショップ)」(熊本市北区植木町岩野、TEL 090-4487-0852)がオープンしてまもなく2年になる。

温かい明かりがともる店内

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 売り上げの一部やコーヒーバッグをくまもと被害者支援センターや被害者支援都民センター、医療機関へ寄付するプロジェクト「コーヒーエイド」にも取り組む。

 2019年7月、交通事故により29歳で亡くなった息子、忍さんの遺志を引き継ぎ、店主の深迫祥子(さちこ)さんが夫の祐一さんや友人と立ち上げた。

 忍さんは東京・渋谷にあるコーヒー店「フグレン」で10年間、バリスタや焙煎(ばいせん)士の仕事をし、30歳で熊本に戻り自身の店をオープンする予定だった。「癒やされる場所、コーヒーを学べる場所としてたくさんの人が集まる場所にしたい」という忍さんの夢を実現するためにスタートしたという。

 2人掛けテーブル3卓とカウンター2席を用意する店内では、カーメストコーヒーのオリジナルブレンド、「ポールバセット新宿」をはじめ、忍さんと交流の合った県外有名店のコーヒーを幅広くそろえる。その他「ハンドドリップ」(ホット450円、アイス500円)、「ハニーラテ」(同600円、同650円)、「アフォガード」(600円)、「ホットサンド」(450円)、「シラストースト」(480円)など。

 同じ敷地内には「シェアロースター」「レンタルスペース」も併設。レンタルスペースにはキッチンも用意し、飲食販売でも利用できる。レンタル料は500円。「マルゾッコ」のエスプレッソマシンは1,000円で貸し出す。壁にはアートを展示することもでき、無料のギャラリーとしても貸し出している。

 7月9日・10日には、鶴屋百貨店東館7階で「エイドコーヒーチャリティーイベント」を開催予定。今まで事故や事件で亡くなった人のパネルを展示するほか、山梨・群馬などのロースターがハンドドリップコーヒーをいれる。売り上げは被害者支援団体などに寄付する。

 深迫さんは「たかがコーヒー屋ではない。遺族のよりどころになる店になれれば。ここをさまざまな人に使ってもらい、コーヒーエイドの活動を広めてほしい。コーヒーで人と人をつなげる店として皆さんに来てほしい」と呼びかける。

 営業時間は11時~18時。水曜定休。

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