![フェルト作品を纏う長谷川さん](https://images.keizai.biz/kumamoto_keizai/headline/1673386219_photo.jpg)
フェルト作家の長谷川まさこさんの展示販売会「81才のどっこいしょ フェルトアートの絵と服」が1月17日から、熊本県伝統工芸館(中央区千葉城町)で開催される。
福岡県朝倉市秋月に工房を構える長谷川さん。40歳で染色の世界に入り、60歳でフェルトの仕事を始めた長谷川さん。メリノウールと呼ばれる羊毛と久留米絣(かすり)の繊維で織ったガーゼを使い、ショールや帽子、アクセサリー、バッグなどを作り、パリとニューヨークの展示会に出展。世界各地のメーカーや店から雑貨を受注生産し続け20年がたった。
コロナ禍の影響で工房の周りの自然と向き合う時間ができ、「どっこいしょ」と腰をおろし「商品」ではなく「作品」を制作することにしたという。今回の展示販売会では、長さ3メートルの大きな作品「80才のどっこいしょ」をはじめ、絵画15点、服とショール、バッグなど100点を展示販売する。
長谷川さんは「羊毛が持つ自然の造形の形がフェルトの魅力。手作りの温かさや色の楽しさを感じてほしい。今回の取り組みは絵と服を同じ売り場で同時に売る新たな形。服が売れなくなったといわれるアパレル業界に、ささやかな一石を投じることになれば」と話す。
開催時間は9時30分~17時30分(最終日のみ16時30分まで)。今月22日まで。