熊本の高橋稲荷神社(熊本市西区上代9)で2月5日、恒例の「初午(はつうま)大祭」が営まれる。
初午の日は、稲荷大明神の御神威(ごしんい)が最も授かる日とされ「福をもたらす」という信仰があり、「商売繁昌」「五穀豊穣」「家内安全」を祈願しに、前日夜の「初巳の日」から大勢の人々が訪れる。
「祈願祭」は0時から行われ、境内の本殿には、奉納された野菜や米が並び、米俵や破魔矢などの縁起物をあしらった大小さまざまな「福かき」も準備。昨年までは新型コロナ対策として、紅白もちを配る形で行われていた「福餅神事」は、高さ約13メートルの祈とう殿から福餅をまく「福餅まき神事」として、従来通りの形で3年ぶりに行う。福餅は過密を避けるため少なめに準備し、10時から1時間ごとに計7回行う。「常日頃より喜びが絶えませんように」という祈りを込めた初午限定の「喜常汁(きつねじる)」1000杯も準備する。
「昨年末に、大燈明(とうみょう)と大提灯(ちょうちん)の修理が終わり、熊本地震の影響を受けた鳥居の塗り直しも9割ほど終えた」と竹内宮司。「美しい朱色の楼門を通って初午の御利益を頂き、開運健康で幸せな一年を過ごしていただけるよう祈願したい」と話す。
当日は臨時無料駐車場を開設。9時から18時まで、交通規制を行う。