「食堂ひろき」(熊本市中央区水道町、TEL 096‐276-6293)が熊本・水道町にオープンして、8月16日で3カ月を迎える。
店主の松崎寛起さんは、ミシュランで星を獲得しているホテルオークラ京都や同ホテル別邸などで15年ほどのキャリアを積み、熊本にUターンして同店を開いた。「京都で京料理の基礎から学ばせてもらった。地元である熊本で自分の店を持つのが夢だった」と振り返る。
店名は「京料理を気構えなく楽しめる店」と思いを込めて名付けた。「割烹(かっぽう)と付けてしまうと敷居が高いイメージになってしまう。目指しているのは緊張せずに料理を楽しむことができる店。敷居を低くしたいと思い『食堂』と付けた」と松崎さんは話す。
店内は、調理場を囲むように配置したカウンター12席。照明を落とし「ゆっくりと静かに食事を楽しめる大人の空間をイメージした」という。
メニューはコース料理(8,800円)のみ。食材には京都から取り寄せた京野菜を中心に、旬の食材を使う。一皿ごとに見た目にもこだわり、伝統的な京懐石を軸にアレンジを施す。「旬の食材にこだわっているため、季節ごとにメニューが変わる」という。
松崎さんは「手頃な価格ながら、完全予約制で、ゆっくりと食事を楽しんでもらえる店ができた。熊本で京料理の魅力を発信していきたい」と意気込む。
営業時間は、ランチタイム=11時30分~14時30分、ディナータイム=17時~22時(完全予約制)。日曜定休。