熊本・有泉のショウガ 商品開発プロジェクト「海をこえて、ジンジャー」の試食会が10月21日・22日の2日間、スケッチオブデザイン(熊本市新市街)で開催された。
主催は熊本市北区植木町有泉出身で、先祖代々農業を営んできた池福泉さん。大学卒業後、開発途上国の教育支援などに従事するためカンボジア、フィリピン、東京で生活を重ね、昨年、地元に戻り、ショウガ栽培に従事。熊本は全国2位の生産高を誇るショウガを多くの人に知ってもらいたいと同プロジェクトを立ち上げた。
試食会には、事前募集で集まった20~50代の13人が参加。池福さんから、「なぜ、ショウガの加工品を作ろうと思ったのか」についてや、商品開発に使う親ショウガについて、ショウガ栽培、加工品試作の様子などについて説明。その後、これまで開発を重ねたグルテンフリーの「しょうが×大豆のショートブレッド」「ちゅるんとジンジャーゼリー」「しょうが香るジンジャーエール」を紹介し、参加者は商品パッケージや味、サイズなども確認しながら試食・試飲を行った。参加者からは「ターゲットは?」「どんな時に食べてほしい?」など、それぞれの生活スタイルに合わせた意見が飛び交った。
11カ月の子どもと参加した宇土市在住の岡室さんは「ショウガはブームにもなっているので、そうしたこだわりの商品を扱うところでの販売がいいと思う。雰囲気のいい試食会で、池福さんの思いも伝わってきたので、これからも応援したい」と話していた。
池福さんは「熊本県産のショウガを使った商品作りを通して、たくさんの方に健康を届けていきたい。そして事業収益の一部を、自分が歩んできた開発途上国の教育支援や農村支援の活動につなげていければ」と意気込む。