キーマカレーとタコライスの店「Keema stand(キーマスタンド)」(熊本市中央区草葉町)が熊本・上之裏にオープンして、6月1日で2カ月がたつ。
店主の岩岡健さんはフリーランスのITエンジニア。「飲食店のホームページ作成やSNSのサポートなどをやってきて、『はやる店』は味がいいことに加えて広報戦略がうまいと感じていた」と話す。飲食店の立場にも立ってみたいと考えていたとき、夜はバーとして営業している店を昼間だけ間借りしないかと知人から声をかけられ一念発起。ITエンジニア業と二足のわらじで、飲食店を出すことを決めた。
「昔からひき肉料理が好きで、キーマカレーをメインの商品に決めた」と岩岡さん。料理に使うひき肉は、ブロックの状態で仕入れた肉を仕込みの度にひいて使う。「何度も試作を重ね、自分が一番おいしいと思える状態のひき方を模索した」という。看板メニューのビーフキーマカレーは、ひき肉、タマネギ、トマトにオリジナルブレンドのカレー粉とジャマイカのジャークシーズニングを加えて作る。「水を加えず野菜の水分だけで煮込んでいるので、うまみが凝縮している」という。
キーマカレーやタコライスの仕込みは別の場所で行い、小分けにした状態で用意。注文を受けてから店で仕上げて提供する。「バーの間借りということもあって、十分な調理スーペースが確保できないことが一点。もう一点は、ワンオペでも営業できるようにと考えた」と話す。
メニューは、ビーフキーマカレー(1,200円)、ポークキーマカレー(800円)、タコライス(1,000円)などの食事類、ソフトドリンク(300円)のほか、ビール(550円~)やハイボール(600円)などのアルコール類、ミックスナッツ(300円)などのおつまみ類を用意し、食事だけでなく「昼飲み」もできるようにする。
岩岡さんは「ひき肉料理が好きな自分が一番おいしいと思えるキーマカレーができた。一人でもできる店舗運営とSNSを活用したマーケティングの仕組みを構築し、いつかは店を増やしていけたら」と意気込む。
営業時間は11時30分~14時(土曜日のみ17時まで)。火曜・木曜・日曜定休。