カフェ「参集殿」が高橋稲荷神社(熊本市西区上代9)の2階にオープンして、6月17日で2カ月がたつ。
経営するのは同神社神職の竹内浩美さん。神社の倉庫だった2階スペースをカフェや多目的スペースとしてリフォーム。壁や柱などは神社の建物をそのままに、趣味のアンティーク家具や倉庫に眠っていた神社の備品や小物をインテリアとして取り入れた。店内作り付けのカウンターテーブルやストックルームの食器棚は「就労移行支援事業所ココロの学校オルタナ」に依頼し、使えなくなった神具を再利用したオーダーメードの作品だという。席数は、カウンター6席、テーブル席12席、会議やワークスペースとしても利用できる4席の個室を設ける。
メニューは神社のお供えを下ろした食材を使った、手作り甘味と野菜小鉢が付いた「スイーツプレート」(500円)、甘酒(400円)やコーヒーなどのドリンクメニューを提供する。
「参拝客や地域の方が、神社で気軽に休め立ち寄れる場所を作りたいと以前から考えていた。太宰府で修行中の娘が戻ってくるタイミングとご縁が重なりカフェの開店を実現できた。神社で清らかな空気に触れ、神職手作りの甘味と飲み物を通じて『癒やしの時間とご利益』を受け取っていただければ」と竹内さん。
「週末限定の営業なのでまだまだメニューは少ないが、今後は地域の特産品を使ったカレーやサンドイッチなどの軽食メニューも増やしていきたい。カフェとしてだけではなく、子ども食堂や読み聞かせイベントなど幅広い世代の交流スペースとしても活用してもらえれば」と話す。
営業は、金曜・土曜・日曜の11時~14時。