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熊本で「防災講座」 防災士対象に全6回、活動を促進

「身近な『できる』で防災活動講座」への参加を呼び掛ける徳山さん

「身近な『できる』で防災活動講座」への参加を呼び掛ける徳山さん

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 防災士が対象の「身近な『できる』で防災活動講座」が9月16日、熊本市中央公民館(熊本市中央区草葉町)で開催される。

「身近な『できる』で防災活動講座」昨年度の様子

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 主催は熊本を中心に防災啓発・被災地支援などを行うNPO法人「ソナエトコ」。主に防災士を対象とし、地域での活動促進を目的に講座を開く。昨年に続き2回目の開催となる。

 熊本市には8月末現在で、1867人の防災士がいるという。同NPOで同事業を担当する徳山理恵さんは「熊本は震災や水害を経験している地域で、防災意識が高い人が多い。県や市が防災士養成講座を毎年実施していることもあり、防災士は年々増えているが、どのように活動の一歩を踏み出せばいいのか分からないという人も多いのが現状」と話す。

 講座は全6回。市内5カ所で実施する。第1回目となる今回は「自分の強みの見つけ方」をテーマに、ワークショップなどを行う。9月~12月に行う講座は「自主防災組織」「アウトドア」「家庭衛生」「多世代交流」をテーマに据えて、名古屋市や新潟県長岡市などから講師を招き、実際に自分のスキルや経験を生かして防災活動を行っている話を聞いてもらう。来年1月の最終回では、各講座で講師を務めた人を招き、パネルディスカッションを行う。

 「実例を知ることで、今後の活動のヒントにしてもらいたい」と徳山さん。「防災は全ての人に関係があること。特別な学問にするのではなく、日常生活の中で誰でも参加できるような活動にしていきたい。防災の知識とそれぞれが得意なことを生かした活動に、一歩踏み出す糸口にできるような内容を用意しているので、気軽に受講してもらいたい」と呼びかける。

 受講無料。事前申し込み制で、各回開催日の5日前まで同NPOが受け付ける。

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