小学生を対象とした「世界一受けたい歯の授業」が8月23日、熊本歯科衛生士専門学院(熊本市中央区坪井2)で行われた。主催は熊本県歯科医師会。
「歯のことや歯の治療について学び、歯科お仕事体験をしよう」をテーマに、子どもたちの口腔(こうくう)に対する健康意識を高め、敬遠されがちな歯科医療や歯科業界への理解を深めてもらうことを目的に企画した。県内の小学5、6年生を対象に、抽選で選ばれた各回6組、計18組の児童と保護者が参加し、午前2回、午後1回の計3回に分けて行った。専門学校生12人のほか、県歯科医師会のメンバーが対応した。
オリエンテーションでは、熊本県歯科医師会の上野啓之さんが講義。ふざけず道具を大切に扱うようにと伝え、楽しんで学んでほしいと呼びかけた後、クイズ形式で授業を行った。参加者は、この日使う道具の総額や、熊本県の虫歯の本数が全国的に多いかどうか、歯磨き後はしっかりうがいをした方がよいかなどを問いかけられながら学んだ。
実習では、歯垢(しこう)染色液を使って自分の歯磨きで磨き足りないところを確認して歯の磨き方を学ぶ体験、歯の模型を使って歯垢や歯石を機械で落とす歯のクリーニング体験、虫歯を削った部分に光で固める詰め物をするCR充填(じゅうてん)体験、口腔内カメラ「ネクストビジョン」を使った体験などを行った。
全プログラムの終了後には表彰式が行われ、参加した児童に修了証が贈られた。
午後の部に参加した小学6年の原尾侑和さんは、歯を支える骨が折れたらどう思うかとの質問に「悲しくなる」と答え、実習で削った歯の模型を持ち帰りたいと話した。一緒に参加した父の宗孝さんは「自由研究の一環で参加したが、思った以上に実践的で驚いた。実習を通して自分で治療体験することで、息子自身の歯磨きが上手になってもらえれば」と話した。
熊本県歯科医師会の高田宗秀さんは「歯科医師や歯科衛生士がどんな仕事をしているか学んでもらえたと思う。今回の体験を通じ、少しでも歯科医療に興味を持ってもらえれば」と期待を込める。