熊本・水前寺の日本料理店「料理方秘(りょうりかたひ)神の水」(熊本市中央区水前寺公園、TEL 096-237-7507)が10月1日、15周年を迎えた。
店主の松村健司さんは、41年の経験を持つ料理人。熊本、大阪、ニューヨークなどで経験を積み、2011(平成23)年10月、同所に店を開いた。店舗面積は約20坪。席数は30席。店名の「料理方秘」とは、1803年、肥後藩主細川家の御料理頭・村中乙右衛門が藩主のために書き記したレシピのことだという。
15年の間には、熊本地震での被災やコロナ禍での営業制限なども経験した。2016(平成28)年の熊本地震の際には食器の多くが落下して割れてしまったという。店に残っていた食材を使い、本震の翌日にあたる4月17日から炊き出しをした。「営業が難しくても、食材はある。今、自分にできることをしたい」松村さん。地震から復興し街ににぎわいが戻ってきた頃に見舞われたコロナ禍での営業制限については「祝い事や歓送迎会など『ハレの日』の利用が多かったこともあり、影響は大きかった」と振り返る。
県外や海外、世界周遊クルーズ船などで経験を積んできたことから、日本料理らしい季節感と熊本の味に力を入れている。メニューは、懐石料理(6,600円〜)のほか、手軽に利用できるランチ(1,650円〜)や弁当(1,620円〜)も用意する。
松村さんは「振り返ると本当にいろいろなことがあった15年だった。60歳を過ぎた今、日本料理の基本を大切にしながら、海外での経験から得た新しい着想や、料理人として培ってきた経験、『おいしいものへの探求』を若い世代につなぎながら、残りの料理人人生を楽しみたい」と話す。
営業時間は、11時30分〜14時。18時〜22時。要予約。