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熊本県南2校の高校生がジビエ料理対決 白川河川敷の「白川クリスマス」で

12月19日に開かれた両校の顔合わせと仕込みの様子(右・八代農業高校泉分校、左・芦北高校)

12月19日に開かれた両校の顔合わせと仕込みの様子(右・八代農業高校泉分校、左・芦北高校)

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 熊本市・白川河川敷「緑の区間」(熊本市中央区新屋敷1)で12月25日、「白川クリスマス」が開かれ、八代農業高校泉分校と芦北高校の生徒が出店する「ジビエ甲子園」で、両校のジビエ料理対決が始まる。

両校のシカによる森林被害の削減の取り組みと、ジビエ料理の試作の様子

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 出店企画は、熊本県・県南広域本部。年々深刻化するシカによる森林被害の削減に向け、林業関係高校と連携した対策に取り組んでおり、出店はこの活動の一環。白川「緑の区間」利活用推進協議会主催のイベントでは「白川クリスマス」で初出店となる。両校の生徒たちが、手がけたジビエ料理を販売し、その販売数を競う。

 両校のジビエ料理は、地元企業の協力を得て、それぞれ試作を重ねてきたもの。生徒たち自らシカを狩猟し、精肉から調理、全ての工程を実践し販売する。両校それぞれ300食を用意し、今回の料理対決に挑む。

 4年前から対策活動に取り組み、ジビエ料理を開発してきた八代農業高校泉分校は、ローストしたシカ肉を使う「シカピザまん」(300円)と、地元の味噌と合わせた「シカ味噌まん」(300円)を提供する。

 同校・グリーンライフ科3年生の廣岡風香(ふうか)さんは「シカを捕獲するだけではなく、その後の活用方法などを、来場の皆さんに広く伝えたい」と意気込む。担当教諭の西山智美さんは「捕獲から活用まで自分達で行ってきたからこそ作れる料理を楽しんでほしい。生徒には、人に届けることを実践で学んでほしい」と話す。

 地元ハンターと「林業ハンター」を立ち上げ、自衛の狩猟をする芦北高校は、シカ肉を練り込んだ「シカコロッケ」(プレーン味・カレー味=300円)を提供し、シカ肉の普及に取り組む。

 同校・林業科3年生の髙嶋奈々華(ななか)さんは「シカ肉は、高タンパク質、低カロリー、鉄分豊富なヘルシー食品。森を元気にするため、シカ肉のおいしさを伝えたい」と意気込む。担当教諭の前島和也さんは「捕獲したシカの命を、地域環境の大切な資源として、循環するとうれしい。高校生の力に期待したい」と話す。

 出店企画担当の県南広域本部、鳥居真臣さんは「高校生のエネルギッシュな活動を通じて、より多くの方々にジビエの魅力とシカによる被害の現状を知っていただきたい」と話す。

 「白川クリスマス」の開催時間は11時~16時。「ジビエ甲子園」は11時~。売り切れ次第終了。

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