知的障がいがある人たちの競技大会「スペシャルオリンピックス(SO)日本・熊本地区大会」が10月2日~30日の期間、熊本県内各地で開催される。
主催のスペシャルオリンピックス日本・熊本は、スポーツ活動を通して知的障がいのある人たち(アスリート)が地域で普通に当たり前に暮らしていける社会を目指し、1993(平成5)年に設立。今回の大会は3年ぶり17回目の開催となる。
同大会は、SOアスリートの日頃の練習の発表の場として毎年開催されてきたが、コロナ禍で一昨年・昨年は開催できなかった。その間は練習ができず、こもりがちになったアスリートの中には体調を崩す者もいたという。どうにか状況を変えたいと、感染症対策を行い開催に踏み切った。期間中、スタッフのほか、高校生から社会人まで幅広い世代のボランティア約500人が運営を支える。
2日に行われた開会式には約120人の選手が参加。同日にテニスとSOボッチャ、9日にバトミントンと馬術、16日に陸上とボウリングの試合が行われた。10月30日まで、全9競技を繰り広げる。
事務局長の末廣さんは「今大会をきっかけに、SOの活動を一人でも多くの県民に知ってほしい」と話す。
今後の日程は、23日=競泳・バレーボール、30日=フライングディスク・閉会式。