「花園防災フェスタ」が2月12日、花園まちづくりセンター(熊本市西区花園5)で開催された。
サブタイトルは「72時間どう生きる? サバイバー養成塾」。台風発生後、上陸するまでをどのように備えるかを想定。3つのエリアを体験し、自分の命、周りの命を助けることができるようにするのが狙い。地域に住む子どもから大人まで約200人が参加した。
ファーストエリアでは、台風が発生し上陸するまでをバーチャル体験できる。セカンドエリアでは、VR消化体験、水圧体験、ロープワーク、給水体験、非常口シールラリーを実施。両エリアでの体験を終了すると、「トコ」というポイントが獲得できる。参加者は獲得したトコを使って、自転車のペダルを回転させて発電する体験、写真洗浄体験、塩と小瓶でお守り作り体験、アルファ米でおにぎり作り体験、スープ作り体験などができるサードエリアを楽しんだ。
企画したNPO法人「ソナエトコ」の水野直樹理事長は「防災について楽しみながら学んでもらえて良かった。さまざまな団体に協力してもらえたので、内容も充実できたと思う。備えについて家族で気軽に考えてもらえるようなコンテンツを、これからも提案していきたい」と話す。
ボランティアとして参加した市内の高校に通う2年の宇佐美さんは「オープンスクールを月に1回行っていて、たくさんの人を相手にしてきたので、その経験が生かせた。同じようにボランティアに来てた人とも仲良くなれたし、子どもたちと触れ合うことができたのも楽しかった」と話す。
参加した西区内の小学校に通う6年の井上葵さんは「学校からもらったチラシを見て参加した。水圧体験はびっくりしたし、おにぎりもおいしかった。写真洗浄体験が特に面白かった。また参加したい」と話していた。