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熊本・西原村に「踊るカンパニオ」 オーストリア帰りのパン職人が開く

踊るカンパニオ、店主の吉田祥武さん(中)とスタッフ

踊るカンパニオ、店主の吉田祥武さん(中)とスタッフ

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 ベーカリー「踊るカンパニオ」(西原村小森)が熊本・西原村にオープンして、5月28日で2カ月がたった。

踊るカンパニオ、商品と店舗

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 店主の吉田祥武さんは10年ほどのキャリアを持つパン職人。熊本・玉名市で生まれ育ち、福岡の専門学校で製パンを学んだ。「学生時代に全国のパン店を食べ歩き、自分が一番おいしいと思った神戸の店に就職した」と話す。神戸、鎌倉などのパン店でキャリアを積んだ後、オーストリアに留学。3年半かけてパン作りを学んできたという。

 「熊本に帰ってきて自分の店を持とうと考え、阿蘇の入り口にある西原村を出店場所に選んだ」と吉田さん。「カンパニオ」はラテン語で「パンを分け合う人々」という意味を持つ。リズミカルにパンを作る様子と組み合わせ「踊るカンパニオ」と名付けた。

 前日夕方から仕込みを行い、毎朝3時に作業を始める。「ワンオペなので作業量に限界があるが、一次発酵は前日に仕込み低温発酵させることで、当日は二次発酵から順次作業することができる。熟成させることと同時に、お客さまにいつ来ても『焼きたてパン』を楽しんでもらえる」と話す。

 「いつ買いに来ても飽きないように」と80種類以上あるレパートリーの中から毎日、40~50種類のパンを並べる。材料となる小麦は、パンによって15種類を使い分けるという。看板商品のプレッツェル(190円)や、オーストリアの祝いの席で食べられることが多いという「シシィ」(600円)など、ヨーロッパで学んだパンや、地元の食材を使ったパンを用意。バゲット(280円)には、吉田さんの出身地でもある玉名産の小麦「ミナミノカオリ」を使う。

 吉田さんは「パンは日常の食事で楽しんでもらうものだと思っている。ベーシックなパンは、毎日でも食べてもらえるようにできる限り価格を抑えた。手土産や特別な日に楽しんでもらえるようなパンも、種類を変えながら用意している。毎日でも通いたくなる、そんな地元の人に愛される店になっていけたら」と意気込む。

 営業時間は9時~17時。火曜・水曜定休(祝日は営業)。

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