テイクアウト専門店「ミートボールショップMUMU(ムム)」(熊本市中央区九品寺1)が熊本・九品寺にオープンして、7月12日で1カ月を迎える。
店主の竹内健二さんは10年のキャリアを持つ料理人。学校卒業後、介護の現場で働いていたが、「大好きな食べ物の仕事に携わりたい」と一念発起。福岡と東京の飲食店や、フードコーディネートの現場で経験を積んだという。10年間かけて料理や店舗運営などを学び、独立しようと熊本に戻った。
商品は、カップミートボール(500円)、ミートボールライス(400円~)、プレミアムミートボールライス(800円~)、カップスープ(350円)などを用意。
看板商品のミートボールは、豚と熊本県産あか牛の粗びき肉をまぜ合わせ、2回に分けてこねていく。形成し米粉をまぶした物を、注文を受けてから揚げるという。竹内さんは「肉の配合やこね方など、何度も試作を重ねてできた商品。表面に米粉をまぶすことで、油切れ良くカリッと仕上がる」と話す。
ごはんに野菜とゆで卵、ミートボールをのせた「ミートボールライス」は、丼スタイルで3種類のサイズを用意。ソースは季節限定を含む5種類から選べるようにした。
オープンまでを振り返り、竹内さんは「具体的な出店準備に取りかかろうとした矢先に新型コロナの流行が始まり、とても飲食店を出店できる状況ではなくなってしまった」と話す。熊本に戻ってきてから3年間ほど介護の仕事をして生計を立てたという。
介護の仕事をしながらも、飲食店を開きたいという思いは変わらず、コロナ禍の終わりが見えてきた頃、「まずは自分独りで運営できる小さな店から始めよう」と、再び出店に向けて動き出した。
竹内さんは「世界中で和洋中のジャンルを超えて食べられているミートボールは、さまざまな味で提供できるのが魅力。季節限定を含めた数種類のソースを提供することで、お客さまにいろんな味を楽しんでもらえたら」と意気込む。
営業時間は11時~18時。日曜・月曜定休。