熊本市内在住の外国人と日本人が分かりやすい日本語を意識して交流する「やさしい日本語交流会」が12月8日、五福公民館(熊本市中央区細工町2)で開催された。主催は中央区まちづくりセンター。
当日は、高校生や大学生、高齢者など26人が参加。「やさしい日本語」を意識しながら、参加者の自己紹介、eスポーツ体験、すごろくを楽しんだ。
同区の「未来の地域人材育成支援事業」の一環で、すごろくは高校生が企画した。地域のこれからを担う高校生に地域の課題を意識してもらうとともに課題を解決する事業の企画から実践までを経験してもらうのが目的。今回のテーマは「外国人住民との交流」で、必由館高校の生徒5人が8月から会議を重ねて計画した。当日は4人がすごろくの進行役を務めた。
すごろくのタイトルは「セントラルアドベンチャーゲーム」で、ますには「校区の防災訓練に参加」「だご汁を食べすぎる」など、熊本に関する内容を盛り込んだ。「ゴールデンカード」のますに止まった人は、さまざまな特典が書かれたカード5枚から1枚を選んでもらい、「いきなり団子」などの賞品を引き当てると喜ぶ様子も見られた。
同高校の福田のどかさん(2年)は「最初は緊張や不安があったが、eスポーツやすごろくを通して参加者の親交が深まり、いろいろな会話が生まれてよかった。熊本市では在住外国人の増加に伴い、必要な情報が全員に伝わらないなどの課題がある。外国人が日本で生活していく中で、困っていることがないかを知りたいと思っていたので、勉強になった。今回の企画を検証し、次はすごろくとは違った形でのアプローチを考えていきたい」と話す。