「企業×大学 次世代の指導者育成講座」が12月13日、熊本学園大学(熊本市中央区大江2)で開催された。主催はトヨダ体育教室。
全国的に学校の部活動を地域スポーツクラブに移行する動きが進む中、熊本県でも外部指導者の確保と質の向上が課題となっていることから地域のスポーツを振興させ子どもの成長を支えることを目的に同教室が開いた講座。地域と大学が連携することで、安全で効果的なスポーツ指導環境を整備し、学生に指導法やリスク管理技術を学んでもらうのが狙いという。
当日は、同大ライフウェルネス学科の学生12人が参加した。講師は同大卒業生で同体育教室でも指導に当たる木村暁さん。スポーツ理論を講義した後、実際に指導する場面を想定して学んでもらう実践型のトレーニングを実施した。学生自身が講師役と園児役に分かれて行う模擬授業も用意した。
「園児の目線で楽しめるかを考えるのが難しかったが、普段経験できないことだったので勉強になった」と同大4年生の城本大雅さん。同じく江口來我さんは「園児が分かるような言葉を選ぶなど、楽しんでもらうための工夫や大変さを知ることができた」と話す。
同大社会福祉学部の藤塚千秋教授は「木村さんが現場でどのようなことに取り組んでいるのか聞くことで、実践的な視点を養う意義があった。将来について具体的に考えるきっかけにもなった。受講した学生には将来指導者として現場で活躍してもらいたい」と期待を込める。