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熊本市南区で「南区防災士研修会」 防災士を生かせる地域に

集団研修の様子

集団研修の様子

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 熊本市南区主催の「防災士研修会」が12月11日、「火の君文化センター」(熊本市南区城南町舞原)で開催された。

研修会の様子

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 南区の防災士を対象に、改めて防災士の役割を見つめ直し、どのような防災士になりたいのか、明確にビジョンを立てることを目的に計36人が参加。今回の集団研修と1月~2月に各地域で開催するワークショップの2回シリーズで行い、防災士が自分の得意分野を将来的に各地域で生かすことを目指す。

 熊本市の防災組織は、大きく分けて校区防災連絡会、避難所運営委員会、自主防災クラブから成る。同区では21校区全てで校区防災連絡会、同じく43避難所全てで避難所運営委員会を設置し、自主防災クラブが164自治会中163自治会で結成されている。地域防災に関しては、防災講座、避難所運営訓練、地区防災計画作成、地域版ハザードマップ作成、学校での防災教育、防災行動計画「マイタイムライン」作成支援を中心に、防災力向上につながる取り組みを行っている。

 今回の研修では、熊本地震の際に支援に入ったNPO法人「ジャパン・プラットフォーム」(東京都千代田区)の斎藤真樹さんが講師となり、自身の支援活動の記録から「防災士にできることは何か」「なぜ防災士が必要なのか」をテーマに講演。災害に遭遇した時をイメージしたクイズを出題。参加者は4~5人で作った班で意見交換を行い、他の参加者に発表した。

 研修に参加した中口優さんは「ワークショップでは自身の活動の中で感じていることを話すことができ、他の参加者からさまざまな意見を聞くことができた。消防団に入っているが、若い世代、高齢世代の中間にいるため、どちらの意見も聞くことが多い。それぞれの立場を理解しつつ、うまくつないで、さらに地域が活性できる手伝いができれば」と振り返る。

 企画した南区総務企画課の福田敏則課長は「防災のプロの目から見た意見を頂けて良かった。一方で防災士を取得する人は増えているが、まだまだ地域との連携は薄いのが現状。2回の防災講座を通じて、防災士が地域に視点を向けるきっかけを作ってもらえれば。防災士のスキルアップと、それぞれがやっていきたいことを地域に生かせるような仕組みを今後も考えていきたい」と話す。

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