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熊本博物館で「遺跡発掘速報展」 7遺跡からの出土品を紹介

来場を呼びかける藤島さん

来場を呼びかける藤島さん

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 熊本市文化財課の発掘調査を公表する「熊本市遺跡発掘速報展2024」が1月11日、熊本博物館(熊本市中央区古京町)2階特別展示室で始まる。

展示作品

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 同課は毎年十数カ所の遺跡で発掘調査を実施。今回の展示会では、2023年~2024年に調査した7遺跡からの出土品や写真パネル、同博物館が蔵出しする考古資料「極東アジアの瓦コレクション」を紹介する。

 出土品の目玉は、大江遺跡群(大江3)で見つかった炭化米。本来は土の中の微生物に分解されて土に返ってしまう米が炭化していたため、分解されずに現在まで残ったとされる。米を収納したと見られる大規模な倉庫群と共に発見されたことが、当時の役所が近辺に存在したことを証明する裏付けになったという。

 南区城南町の崖面に横穴を掘って中に遺体を葬った横穴群の写真パネル、国指定史跡「黒橋貝塚」から出土した土器も紹介。初日には、展示品を見てもらいながら、同課職員が解説するギャラリートークも開催する。

 同課文化財保護参事の藤島志考(もとなり)さんは「黒橋貝塚では市内でも出土例の少ない土器や骨で作られた道具が出土し、貴重な発見となった。普段は見ることができない物ばかりなので、足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は9時~17時(ギャラリートークは1月11日の10時~11時)。月曜休催(祝日の場合は翌日)。観覧料は、一般=400円、高校・大学生=300円、小学・中学生=200円。3月9日まで。

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