
子どもが大工体験を通してSDGsを学ぶ「じゃぱんみらいキッズプロジェクト 出張こども大工」が6月18日、マリア幼稚園(熊本市中央区水前寺4)で開かれた。
主催は、住宅を取り扱う大英産業(北九州市)。同企画は「『できた!』の笑顔から町を元気に」をコンセプトに、環境への配慮やシニア大工の技術継承、障害者の就労支援、次世代の職業観育成を目指す取り組み。これまで福岡県を中心に30園以上で開催し、延べ3300人以上が参加した。熊本では今回が初めて。
当日は48人の園児が参加。建売住宅の端材を使い、椅子と写真立て作りに挑戦した。端材は同社のシニア大工がカットし、福祉事業所に通う障害者が研磨した木材キットを使用。園児たちは将来の夢や手形を板に描き、電動ドライバーで脚を取り付けるなど、一生懸命作業に取り組んだ。完成後には同社から園に端材製の遊具が寄贈された。
一ノ瀬謙二社長は「端材のアップサイクルを学ぶことで、普段から物を大切にする気持ちを育んでほしい。熊本県や市もSDGsに積極的に取り組んでいるので、今後も年に2、3回は熊本で開催できるよう努めたい」と話した。