
就労継続支援B型事務所「サンクスラボ・カレッジ 熊本」(熊本市中央区安政町)が熊本・安政町にオープンして、6月30日で1カ月がたった。
同所を運営するのは、障害福祉サービス事業を全国で展開する「サンクスラボ」(沖縄県那覇市)。IT企業としてスタートした同社は、「IT×福祉」をテーマに、障害のある人が働きやすい環境づくりを進めている。熊本への出店は今回が初。
同社は、雇用契約を結んで働くA型事業所を全国に18カ所、B型事業所を4カ所展開。B型事業所では、一般就労が難しい人を対象に、作業や訓練を通して生産活動の機会を提供し、社会生活や自立を支援する。
通所者はAIスキルを学び、同所が担う企業と求職者をつなぐ「人材スカウト代行業務」などを行う。そのほか、デザインやCAD業務なども取り入れるなど、ITやクリエーティブ分野での就職支援に力を入れている。
A型事業所内に設置されたサテライトオフィス「サテラボ」では、就職後も同オフィスで働くことができ、職場定着に向けた支援を継続的に行っている。専門知識を持つスタッフによる日常的な相談体制も整える。
活躍部門就労支援部の森下俊拠点長は「A型・B型・サテラボを一体で運営しているからこそ、一般就労に向けた実績作りが可能。業界では低賃金や離職率の高さが課題だが、当社では『就職=ゴール』ではなく、その後の継続就労を大切にしている。まずは気軽に相談に来てほしい」と話す。