日本稲荷五社の一つ熊本市の高橋稲荷神社(熊本市西区上代9)で2月10日、「初午(はつうま)大祭」が開かれ、「祈願祭」「福餅神事」が執り行われる。
高橋稲荷神社初午大祭は、商売繁昌、五穀豊穣等のご利益が最も授かる日とされる2月の初午の日に行われ、毎年多くの参拝者が訪れる。今年は祈願祭を正午から行い、「福餅まき神事」は新型コロナ感染症対策で「福餅神事」とし、紅白もちを配る形で10時から16時まで1時間ごとに計7回行う。
境内には、米俵や破魔矢などの縁起物をあしらった大小さまざまな「福かき」が並び、初午神饌米(はつうましんせんまい)や野菜、お酒などが奉納され、拝殿(はいでん)の入り口には地域の書家が書いた「開運招福」「商売繁盛」の書を掲出。熊本地震で甚大な被害を受けた社務所が昨年新しくなり、地震で陥落した境内の法面工事の際、360年ぶりに発見された「稲荷大神」が鎮座したという伝説の巨石=磐座(いわくら)へも本殿右奥から参拝ができるようになった。
竹内博宮司は「熊本地震からコロナ禍と続き、世の中は暗いニュースが多いが、今年は『開運招福』となるよう、皆さんに少しでも福が訪れるように祈願したい」と話す。
当日は臨時無料駐車場を開設。9時から18時まで、交通規制が実施される。