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「くまモンICカード」のモバイル化 熊本で2022年2月に実証実験始まる

モバイル版「くまモンのICカード」利用イメージ画像

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 NFCタグを活用した「くまモンのICカード」のモバイル化に向けた実証実験が2022年2月に始まる。

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 主体は大日本印刷と肥後銀行、肥銀カード、九州産交バスの4社。熊本地域振興ICカード「くまモンのIC カード」の「モバイル化」事業の一環で実施。2022年2月下旬から、九州産交バスが運営する九州産交バスの路線で実証実験を行う。

 今回使うNFCは「Near Field Communication」の略で、13.56MHzの周波数を利用する通信距離10センチ程度の近距離無線通信技術。非接触ICチップを搭載するのがNFCタグ。このタグをスマートフォンなどで読み取ることができる。QRコードと異なり、撮影による複製ができないなど、セキュリティー上のメリットがある。実証実験は、このNFCタグを活用し、乗降区間によって料金が変わる地方バスで、スマートフォンで決済できるシステムを検証するものとなる。

 地方バスの運営会社は読み取り端末を導入する必要なく、低コストでキャッシュレス決済対応ができる。利用者は、スマートフォンをNFCタグにタッチすることによって乗降車情報を蓄積し、ロケーションシステム等の位置情報を掛け合わせることによって乗降車区間を識別。利用者のスマートフォンがオンラインに接続したタイミングで、クラウドサーバー上で決済が完了。NFCタグを読み取る乗降車時の通信環境に左右されないため、山間部など電波の届きにくい場所でも利用できる。

 同じNFCタグを地域に密着した店舗などに配置することで、地方・地域全体のキャッシュレス化も可能になる。スマートシティやMaaS(Mobility as a Service=移動手段のサービス化)領域にも活用できるのが特徴。

 大日本印刷広報室の松平千絵さんは「地方や地域でバスを運営または支援する企業や団体に向けて、この仕組みを提供していきたい。地方や地域におけるスマートフォンを使ったキャッシュレス決済の普及を支援し、社会課題の解決に貢献していければ」と話す。

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