「熊本市水防訓練」が5月19日、小島河川防災センター敷地(熊本市西区小島6)で開催された。
梅雨時期に入る前に、水害を想定した情報収集訓練、水防工法訓練、救助訓練を実施。熊本市や熊本河川国道事務所などから約130人が訓練に参加した。
訓練では現地災害対策本部長の熊本市政策局の原口誠二危機管理監に参加人員の報告。その後、「熊本・阿蘇地方」において時間雨量100ミリを超える猛烈な大雨が継続したことを想定し、熊本地方気象台が「熊本市に記録的短時間大雨情報」を発表。それを受け、熊本市では災害対策本部を設置し「レベル5災害対応態勢」による関係職員の出動という背景の下、訓練を進めた。
今回初めて熊本市消防局によるドローンを使った要救助者の検索訓練を実施。ドローンが撮影した要救助者の現場映像をリアルタイムで現地対策本部に送った。そのほか、河川パトロール活動、避難指示発令に伴う広報活動、「積(つみ)土のう工法」「月の輪工法」「ラバ-マット工法」などの水防工法訓練、土砂災害現場を想定した救助訓練を行った。
同市危機管理課の上村卓也課長は「これから梅雨時期に入る。最悪の事態を想定し、どういった状況でも迅速な情報収集、的確な指示などができるように訓練は必要。我々行政はもちろん、市民の皆さんにも情報収集と早めの避難判断、自助・共助の大事さを改めて感じてもらえるよう進めていきたい」と話す。